【『なにわ麺次郎』大阪難波】のラーメンを褒める

2021年11月25日

＜エキナカに香る風味豊かな間違いのない貝出汁ラーメン＞

この記事を書く少し前にプロ野球のペナントレースでオリックス・バファローズが２５年ぶりにパ・リーグを制し優勝することができました。熾烈な争いをしたマリーンズさん、イーグルスさん、本当にありがとうございました。実は私は大阪近鉄バファローズからのファンで、近鉄つながりで今でもラグビー近鉄ライナーズも応援しているほどです。何故、こんな話をするかというと、今日紹介する『なにわ麺次郎』さんは、その近鉄難波駅（正式名称は「大阪難波駅」）の駅構内にあるラーメン屋さんだからです。

到着までのドキュメント

到着も何も駅構内ですから、駅の中に入れさえすれば辿り着かないわけがありません。けれども、しっかりとネタを振りまいてくれるあたり、ブログ的には助かります（私的には困ります）。実は『麺次郎』さんの存在はできた時から知っていました。私の愛する近鉄、あまりしゃれた駅は多くはなかったのですが、さすがに大阪の中心でありターミナルともなる難波駅は違います。以前から商業施設がにぎわい、それなりに楽しめる場所となっています。そんな近鉄難波駅も駅構内は小さなストリートがあるだけだったのですが、これはこれでなかなかの味わい。気軽に立ち寄れるお店が連なっていました。そこが新しくリニューアルされた際に登場したお店のひとつがこの『麺次郎』さんでした。けれども当時はラーメン行脚など行ってもおらず、またエキナカゆえにラーメン専門店との認識がなくて入ろうと思わなかったのです。時がたちいざラーメン行脚を始めると目に飛び込んでくる懐かしの店名。「いつか必ず行こう」と思いつつも「いつでも行ける」「ラグビーの試合を見に花園に行くときでもいいや」なんて思っているとなかなか行けないものですね。

それでも今は近鉄と阪神がつながっており、京セラドームの試合後にでも寄ることができたので、なんとかお店に向かったのが半年ほど前。けれども難波駅に着くと驚きの光景が。「店が・・・変わってる。『麺次郎さん』がない・・・」。私がもたもたしているうちにどうやらお店は閉まってしまった様子。がっかりしながら家に帰りました。が、調べてみると、お店は閉店などしておらず繁盛しているとのこと。「どういうこと？あの日休日だったの？？いやいや絶対に違う店だったし、開いてたし」と頭の中は疑問符だらけ。

それでも情報を頼りに半信半疑でもう一度、再訪してみると「やっぱり、ない・・・お店が変わっている」。狐につままれたような気持ちになる私。そこでその場でもう一度調べなおしてみると「やっぱり、ある・・・開いてる」。一体何が起こったというのでしょう。答えは簡単でした。「お店の場所向かい側に変わってるやん、しかも覗いた方向から死角にある（涙）」、私の確認不足でした。ちゃんと店の前まで行って、角を曲がると、ずらりと行列が。いつもは悲しい行列も、この日ばかりは安心の行列でしたw

お店やスタッフさんとの交流

さてさてようやくたどり着いた『麺次郎』さん。私の知ってたときよりも綺麗な店構えになって（リニューアルしたんだから当たり前だわ）、店からはとても美味しそうな貝の香りが漂ってきます。そして元気な声とともに店内に迎え入れられた私に店長さんやスタッフさんが満面の笑顔を振りまいてくれます。「わー、泣きそう」あっさり涙腺を緩ませる私。やっぱり辿り着くのに一苦労あったほうがいいのかな、なんてね。とにかく気持ちよく席に案内してもらえ、気分ルンルンでラーメンを待ちます。

個人的感想

そして運ばれてきたラーメンは私の好みのど真ん中でした。そもそも貝出汁は私がもっとも好きなスープです。今のところ貝出汁ラーメンで外れをひいたことはありません。そして『麺次郎』という店名からやはり麺に期待た高まりますよね。これ、どストライクでした。究極の細麺とでも言いましょうか。ちょうど『来来亭』さんのような細さです。味わいもよく似ているのですが、コシの部分がやや違うかもしれません。どちらのお店の麺も近しくそして美味しいです。チャーシューはレアチャーシューが貝出汁によく合うこと。細麺ともうまく絡み合うし、一緒に口に入れやすいからどんどん食が進みます。脂っこくないのですっきりした味わいが広がります。すっきりと言えば柚子でしょうか、最近は柚子を使うお店が増えてきましたが、ここでもうまく活かされたいように思います。味玉はあんまり濃くなく、しっかりとはしゅんでいませんでしたが、これはあえてそうしているのでしょう。全体のすっきり感に合う味玉の旨味に合わせた結果こうなったのではないでしょうか。結果として見事なまでに統制のとれた優等生ラーメンでした。これだったら何杯でも食べられそうだね。なんでも店主さんは『燃えよ麺助』さんのオーナーさんの弟さんなんだとか。試行錯誤、創意工夫が感じられるラーメンに感動でした。