【『麺と肉 だいつる』鶴橋】のラーメンを褒める

<肉の旨味を引き出すやさしく美味しい辛旨ラーメン>

前回、私がこってりしたスープのラーメンは苦手だと言いましたが、もう一つ苦手なものがあります。それが辛いラーメンなのです。味覚がおこちゃまな私は激辛はおろか、ちょっとした辛み成分も敬遠してしまう性質で、わさびや辛子、一味といった調味料においても避けてしまいます。(カレーの辛さは大丈夫なんですけどね)しかしこれがフリであることは勘のいい皆さんにはすでにバレていることでしょう。そう、今日紹介するのは辛いラーメンのお店なのです。「ひるドラ」あらため「だいつる」さんがそのお店です。

到着までのドキュメント

コリアンタウンとしても有名な鶴橋にそのお店はあります。私が初めて就職したのがこの近辺だったので地理感はあります。というより、地図を確認しただけでわかりましたし、そもそも何度か道を通ったときにチェック済でした。なので到着までのドキュメントも何もありません。駐車場探しをするだけですが、駅前なのでどこにでも駐車場はありましたし、ほんの少し駅から離れるだけで一気に料金も安くなるので、困ることはありませんでした。駅から徒歩1分なので電車で行くのがよいかもしれませんね。

お店やスタッフさんとの交流

お店の印象派この1年のラーメン行脚の中でも1,2を争う良さでした。丁寧で素晴らしい接客という感じではなく、気さくで親しみ深く思いやりを感じる声かけだったのです。そもそも、Twitterにて別の鶴橋のお店を呟いていたところ、わざわざリプを下さり、自分の店ではなく他のお店を紹介してくれるなど、好感の持てる対応をしてくださっていたのです。なんでも鶴橋全体のラーメン店の発展を望んでいるとのことです。本当に心の底からラーメンが好きな人達が集まったお店という感じですね。「ご来店は初めてですか」「システムはわかりますか」「紙エプロンはいかがですか」「こちらステッカーをどうぞ」などなど、セリフを思い出せるほど、しゃくし定規ではない楽しい会話をさせていただきました。この交流だけで行く価値があるというものです。

個人的感想

もともと“炙り肉そば”を店名に掲げていたこともあり、店内にはお肉のとても香ばしくいい香りが漂っています。唐揚げも名物らしく、周りで唐揚げトッピングの注文が相次ぎます。もちろん売りである辛さについては自分で調節可能なのですが、私は初めてであり、苦手ということもあり、「1」をお願いしました。周りのお客さんに突っ込まれそうでとても恥ずかしかったのを覚えています。けれどもそれに気後れさせるような素振りも見せず、注文を聞いてくれて「たすかったぜ~」、こんな些細なことも大切なんですよw

目の前には1といえど唐辛子が赤赤と鎮座しており、思わずぎょっとする私。けれどもかきまぜてスープを口に運ぶと「あれ、辛くない、美味しい」(1辛だから当たり前か・・・)。とにかく美味しいのです。辛さも忘れて(いや、そもそも1辛は辛くない)、がっついてしまいました。コシのある麺も楽しめます。これがスープと絡んで見事な調和を見せること。本当に美味しいのです。肉の旨味も引き立ち、これは「好きなラーメン」と言ってしまえる味です。現に、この後「ラーメンが食べたいのではなく、だいつるさんのラーメン“が”食べたい」と再訪問(このときは2辛にしました)したくらいです。ラーメン記事やツイートのことを考えるとなかなか再訪する気にはなれなかったり、他の店を優先してしまうものなのですが、我慢できず短期間に

食べ終わると一筋の汗が流れましたが、辛いのが苦手な私が全く辛さを気にせず、美味しさに集中できた不思議な体験が身を包んだのでした。