【『くそオヤジ最後のひとふり』十三】のラーメンを褒める

2021年12月23日

＜今も昔も変わらぬ衝撃を与えてくれる貝出汁ラーメンの最高峰＞

このネーミングはどうなんでしょうね(^_^;)　インパクトありすぎじゃないですか。それだけにすぐに覚えたんですが、私は正直、実体とのギャップに戸惑っていますwww　このお店はとてもきれいでスマートでクールなのですから。店名がものすごく熱くて、この暖簾だって情熱が文字に乗り移ったかのような、それこそ店内に入るのに覚悟がいるような構えじゃないですか。もうそのイメージを全てひっくり返すと実体が見えてくる・・・そんな気がするのです。そして味がもう絶品。長きにわたり私のお気に入りのお店として舌を喜ばせ続けてくれているのです。実は今回少し久しぶりの訪問となったのですが、やはりやはり、期待を裏切らないハイクオリティでした。ジャンルは貝出汁。出汁だけでなく、はまぐり、あさりといった貝そのものを楽しめるラーメンを提供してくれるお店なのです。

到着までのドキュメント

昔から訪ね続けている店ではありましたので迷うも何もないですし、駅からも近くわかりやすい場所にあるのですが、移転してお店の位置は微妙に変わっていました。皆さんは知っているでしょうか。2014年に十三（“じゅうそう”と読みます）は『しょんべん横丁』において大きな火事があったことを。店の移転についてはこれとは関係ないらしいのですが、そのせいで多くのお店が被害にあい、風景は一変していました。もちろん綺麗になってはいたのですが、有名な通りでもあったので寂しい感じはしましたね。そして店舗が移転した場所は、以前よりも広くなった道に面していたので、前よりも見つけやすく通いやすくなった印象です。

お店やスタッフさんとの交流

ここのグループも挨拶はとても教育されており、接客についてはかなり洗練されています。お店の前に一人案内係が立たれていて、お店への誘導をそれこをさりげなく行っています。帰り際にはきちんと外まで出て見送りしてくれます。それが形式ばったものではなく、どのスタッフさんも心からお客様をもてなそうという気持ちがあふれています。話しかけると、きさくに応じてくれますし、生きた会話を楽しめるのでいつも心地よいです。店名から職人気質の緊張感ある雰囲気をイメージしそうですが全くそんなことはありません。安心してラーメンを楽しむことができますよ。

個人的感想

やっぱり私はここのラーメンが大好きです。これまでいろいろなお店の美味しいラーメンをいただいてきましたが、私自身の肌に合うというか口に合うというか、貝が好きな私のツボをきちんとおさえてくれるラーメンなんです。こう書いてしまうと「貝ですべてが決まるのか」と言われそうですが、仮に貝そのものが入っていなくても、もしかするとこのお店のセンスでいくと貝出汁でなくても好きになってしまうのではないかと思うくらいです。麺しかり、チャーシューしかり、メンマしかり、ネギしかりです。どれも私の好みの素材、好みの調理、好みの味付けをしてくれているように思えるのです。これはラーメンそのもののクオリティはもちろんのこと、やはり個人の嗜好との相性もあるのでしょうね。まあ、それを言ってしまっては元も子もありませんが。でも“子供の頃に食べた母親の味が最高”ということがあるように、幼心や遺伝子にインプットされた情報からくる刺激もあると思います。そんなわけで個人的感想だから個人的感想を書きましたが、ご安心ください。それが個人にとどまらず多くの皆さんの期待に応えてくれるものであることは、このお店の人気の凄さが証明してくれていますから。