【『燃えよ麺助』福島】のラーメンを褒める

2021年11月4日

＜お洒落でスマートな美し旨し芸術的百点満点ラーメン＞

福島の名店で名高き『燃えよ麺助』さん。大阪屈指のラーメン激戦区・福島において大行列を作るお店です。訪れた日もかなりの行列。おそらくこのラーメン行脚における一番長い列だったと思います。待つには待ちましたが、その価値が十分あると自信を持って言えるお店で、満を持しての紹介となります。

到着までのドキュメント

福島はとても交通量の多いビジネス街。幹線道路があるから道自体は大きいのですが、お店は主に路地に入ったところが多くて車はあまり向かないところですね。以前のように電車通勤の頃だったら駅から近く気軽に通えたのですが、コロナになってからマイカー通勤となり、例の如く、車にてお店に向かいます。駐車場も多いけれど、たくさん停まっているし、駐車料金も結構高いし、いろんな要素を考えているうちに店から結構離れたところに停めるしかありませんでした。これが後から考えると結構失敗だったのですが、その時は全く気づきませんでした。停めたところは皆さんの参考にもなりませんので、どことは書きませんが、店に辿り着くまでに大きな交差点を二つ越えなければならず、これがまた長時間待たされる信号間隔でした。加えて路地に入ってから繋がっていると思った道が繋がっておらず、元来た道を逆戻り。到着までにかなりのロスが生じてしまいます。そしてようやく着いたところへ冒頭にも書いた大行列。30分以上待った結果、最大料金設定の無かった駐車場、そして長時間の滞在となり、ラーメン代をはるかに超える金額が駐車料金に支払われてしまうことに。これだったら隣の駅の駐車場にでも停めて、電車で来たほうがよかったのかも(^_^;)

お店やスタッフさんとの交流

さて、とにかく狭い路地に長蛇の列ですから気持ちも萎えてしまうところなんですが、そこは名店。スタッフさんが外にまで出てきて、誘導をしてくれるだけでなくお声がけもしていただき、少し気持ちがやわらぎます。毎日の事だから慣れているんだとは思いますが、やっぱりこうした気遣いは嬉しいものですよね。そしてこんなに混んでいる状況でも、食券の案内、メニューの案内も完璧、決して大きくない店内をうまく動線を確保して席に案内してくれます。そして席に座るまでにかけられるスタッフさんからの「いらっしゃいませ～」の声。うるさすぎず、聞こえないこともなく、上品な接客に食べる前から感動です。おまけにニコニコした笑顔を全員が見せてくれるから、行列で並んだしんどさなどこの時点で露と消えました。

個人的感想

そしてやってきました、貝だしのラーメン。とても美しい見た目でバランスのとれたラーメンにたくさんの写真を撮ってしまいました。ここに使った素材は、実はチャーシューに隠れていたラーメンを少し引っ張り出したので、その美しさが私の不注意によって崩れていますが、そこはご愛敬。実際にはもっときれいな状態で席に運ばれますからね。そしてスープを一口すすってみると、「あ～、上品で高貴な味わい、美しいだけでなくしっかり旨さが染み渡る～」感動の連続です。貝出汁の上手さはもちろん、鶏ガラ、鴨ガラなんでしょうか、魚介だけでなくこの鶏の出汁が効いていることがよくわかります。麺は普通の平打ちストレートなのに自家製だからでしょうか、とてもスープによくあい、口の中に満足を与えてくれるではありませんか。チャーシューはレアチャーシューを使用。そこに炙りが入り香ばしさを増しています。味はしっかりとした塩味が効いていてラーメン全体のクオリティを引き上げています。そしてこの上品で高貴な理由がわかりました。どうやらネギと柚子ですね。これがジャンクフードらしさと一線を引き、一つの料理としてのランクを大きく高めていたのです。「百点満点」、この言葉はこのラーメンのためにあるのではないかと思うくらいです。いやいやこのお店全体に対して「百点満点」ですね。とても綺麗で清潔な店内、丁寧な説明と案内、礼儀正しさと思いやり、どれをとっても人気であることがわかります。これはあの大行列につながるわけだな！納得です！！