【『ラーメンスタンド MEN BOX』堺筋本町】のラーメンを褒める

<鶏と豚の旨味を引き出した濃厚スープと弾力麺がマッチしたラーメン>

 

もうそろそろバレてる頃かもしれませんが、私、豚骨が少し苦手でして。全く食べられないわけではないのですが、匂いがきついと落ち着いて味わうことができず、ラーメンを正しく頂けていないように思っています。ですので、鶏とのブレンドや魚介とのブレンドで活路を見出そうとするのですが、このお店はその成功例と言えるでしょう。私のように豚骨が苦手な方でも食べられる、むしろ食べたくなるようなスープの開発をしていただけたのです。

到着までのドキュメント

本町界隈は大阪屈指のビジネス街。お昼や夕方5時を過ぎると多くのサラリーマンの群れでいっぱいです。私が訪れたのは午後6時くらいで、行き交う人の群れに車を動かすのも一苦労という時間帯でした。この町は車よりも断然電車のほうが便利です。ビジネス街なので実は駐車場はたくさんあるのですが、どこも高いので短時間で決めなければなりません。10分、15分刻みで結構な金額が嵩んでいきますので、行列のお店に行くときなんかは注意が必要です。この日はもともと行こうとしていたお店が閉まっていたので急遽、行き先を変更。『MEN BOX』さんへと向かったのですが、本来見つけにくい筋にあるにもかかわらず、すぐに店舗を発見できました。駐車場も近くにあったのでほどなくお店に到着することができましたよ。

お店やスタッフさんとの交流

パッと見るとラーメン屋とは思えないような外観。以前は別の会社が別の形で使っていたのかな。お店の中も改装したのかなと思う作りをしていました。でもこの作りって嫌いじゃないです。もちろんデザイナーさんが作られるような素敵な空間も素晴らしいと思いますが、手作り感に溢れた、愛情を感じることのできる空間も店主さんの思いを知れるようで素晴らしいと思っています。比較的小さなお店で、この日は店主さんでしょうか、お一人でした。少し暗めのバーを思わせるカウンタ―に座ると、気さくに声をかけてくださり、優しくメニューを紹介してくれました。「あ、イケボ……」、低く心に刻まれる低音の魅力あふれる声。これ「惚れてまうやろー」のやつやん。よく見たらイケメンだし。もう惚れちゃいますねw。冗談はさておき店主さんが優しいとその後の時間をゆったりと過ごすことができますね。

個人的感想

鶏と豚の融合から名付けたのでしょうか、とりとん醤油を頼みました。スープはかなり濃厚で粘度のあるものだったのですが、不思議と臭みがありません。とてもよく煮詰められて旨味だけを引き出した美味しいスープでした。冒頭でも触れたように匂いのきつい豚骨は苦手な私でも、これなら美味しくいただけます。というより美味しいです。スープだけで何杯すくって口に運んだことか。また濃厚なのに胸やけをおこしそうにない澄み切った印象がありました。さて麺ですが、店名が『MEN BOX』というだけに麺にはさぞかし自信があることでしょう。いざ、賞味……   「う、うまい…!」 こののびやかな麺は一体何!?弾力があり低反発の歯応えを見せてくれる、何だか可能性を大きく秘めた麺とでも言いましょうか。「これは、おいしいや!!」先ほどのスープに絡めて、麺をガツガツ口に入れてしまいます。その後は一気でした。厚めのチャーシューをほおばり、甘い味玉を口に放り込み、残ったネギとうまく絡んだスープを飲み干して、あっという間の完食。うまいラーメンはこのようにあっという間に平らげてしまうものですね。

基本データ

住所:大阪市中央区久太郎町1-9-6

電話:06-6271-3115

麺:中太ストレート

スープ:鶏豚醤油

チャーシュー:厚め