【『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』川上和人】を褒める

読了後の感想(3分で読めるよ)

いやはや、とっても面白い本に出会えました。お友達の“くらげさん”がツイートされている写真に写り込んでいた本で、そのときはタイトルに惹かれたのがきっかけでした。また昔、岡田斗司夫さんが『いつまでもデブと思うなよ』という本を出されていたのを思い出したこともありました。正直、自分からは選ばないような本だったのですが、手に取ってみて大正解でした。“鳥類学者”の学術的な本などではなく、とにかく終始、茶化しっぱなしの冗談みたいなエッセイなのです。もうどこからどこまでが本当なのかわからなくなってくるくらいです。でもね、それが嫌み無くとても軽妙で心地よいのです。おそらく著者の川上さんは、たくさんの人の口ぶりをマスターされているように思います。どこかで聞いたことがあるような、とても親しみやすい会話が多いのです。たくさん本を読んでいるからかな?あるいはたくさんの人と会話なさっているからかな。エッセイだけに著者の人となりが浮き彫りになってくるのです。あ、本の内容ですね・・・正直あまり重要ではない気がします。私が物事を「褒めるため」の切り口でアプローチしているのと似ていた気がするのです。鳥類学者でありながら鳥を紹介しつつも、ご自身のウィットに富んだ話術を「披露するため」に語っているような気がするのです。だから、あまり鳥については詳しくはなれませんでしたw。鳥のことに詳しくなりたかったら川上さんが監修しているらしい他の書物をご覧になったほうがよろしいかと(^_^;) 大体タイトルからして、そんなに鳥のことを書きたそうにしてませんもんね(いや、これは失礼w)。たまにはこういった軽いノリの本も読まないと息が詰まるってもんです。ちなみに私は柳田理科夫さんの『空想科学読本シリーズ』も大好きで、たまに読んでは腹抱えて笑い転げております。こちらも併せてオススメしておきますね。そうそう川上さんは他にも『無帽にも 無謀にも恐竜を語る』という本を出されているようです。もうタイトルだけで面白いことは請け合いですね。機会があったら読んでみよっと。

最後にお友達のくらげさんへ、この本を読んでいるとくらげさんの声が聞こえてくるようでしたよ。「ひょうちゃん、だから面白いって言っただろ」ってね。

簡易レビュー

読みやすさ ★★★★★

面 白 さ ★★★★★

上 手 さ ★★★★

世 界 観 ★★★

オススメ度 ★★★★★