【『久遠』堺筋本町】のラーメンを褒める

2021年8月12日

＜こだわり素材のスープに隠された濃厚な味わいが効いたラーメン＞

「久遠」さんのラーメンはとてもこだわりを感じます。掲載されているどの写真を見ても、とてもスープが特徴的でよく見るといろいろな素材が浮いてるのがわかります。そのあまりの細かさや多さにスープがどんな味なのか予想もつきません。ですので私もその味を想像しながらわくわくしてお店を訪ねましたし、その見た目については間違いなくイメージどおりでした。しかしながら、その味わいたるや驚くべきもので想像を遙かに越えたとてもパンチのあるしっかり味のついたスープだったのです。その驚きとともにレポートをまとめていきましょう。

到着までのドキュメント

場所は堺筋本町にある船場センタービルと言えば誰もが知っていることでしょう。繊維のメッカとして多くの繊維関連のお店が軒を連ねているこのビルの地下にお店はあります。ここはビジネス街の中心地であり、平日の昼間になると道路には多くの弁当屋が店を出しておりサラリーマンたちが弁当を選ぶ風景が見られます。かつてはこの付近で仕事をするときにはその弁当を選ぶのが楽しみの一つとなっており、この日もついつい目が奪われてしまいました。また定食屋はもちろんの事、居酒屋もお昼の定食を出すのが恒例となっており、かつてどこの唐揚げ定食が美味しいか食べ比べしたこともあったくらいですので、まさかその中心にある船場センタービルのしかも地下にこんな有名なお店があることも驚きでした。電車で行けば堺筋本町駅をおりて直結しているのですぐに行く事ができるものの、私はいつものように車を走らせての行脚ですので、駐車場を探さねばなりません。ただこのあたりはビジネスで車が頻繁に出入りするため駐車場はどこにでもあり、金額のことに目をつぶりさえすれば、そうそう苦戦する事はありません。目的はラーメンを食べる事だけなので、行列にさえ見舞われなければすぐに帰ることもできるので、高めでもビルに近めの駐車場に駐めて、店へと向かいました。・・・行列に見舞われましたw、どないやねんなあ(^_^;)　でも流石ですね。行列の他にも、店舗の写真を撮ってらっしゃる人も居て改めて人気の高さを知る事になりました。

お店やスタッフさんとの交流

さてお店はとてもオープンな作りで店舗を切り分ける壁が入り口側にはなくコの字のブース型とでも言うのでしょうか、並んでいても店内が見渡せるので、並んでいる間にも雰囲気を確かめられますし、コロナ禍においては換気も整っているという良い状態であることがわかります。気難しい店主かと思いきや、とても優しくて腰の低い店主さん。スタッフの皆さんも落ち着きのある穏やかな人たちばかりで、居心地のよいほっと一息つけるような素敵な空間が用意されていました。

個人的感想

冒頭でも書いたとおりスープは様々な素材が確認できその融合は芸術的です。そのスープを口に入れた途端広がる深い味わい。正直見くびっていたかもしれません、この手のスープは素材にこだわりすぎて味がよくわからなくなったり、味が大渋滞をおこして結果美味しくないということもよくよくあるからです。しかしながら、見た目と同様見事な味の融合を見せ芸術的な美味しさを実現していたのです。これはなかなかにパンチがあるスープです。おそらくこの後喉がかわくくらいの。しかし旨い、いくらでも飲める、口当たりがよいのでスープを口に運ぶペースは衰えません。それでいて口の中にはしっかりと深みのある味が満足感を高めてくれます。そしてラーメンもしっかりとしたコシのある麺。スープにうまくからみながら口から喉へと通り抜けてくれるのです。極めつけはチャーシュー。２種類のチャーシューは正統派の分厚めトロトロ系と薄めの弾力あるしっかり歯ごたえ系でボリュームたっぷりに出迎えてくれるのです。私は薄めのチャーシューのほうが好みではありましたが、どちらも十分にオススメできるとても美味しいお肉でした。結果としてこれだけパンチのあるラーメンにはネギがよくあう。ほどよくさっぱり感を出してくれるので、いささかのくどささえ中和してくれていたのでした。