【『KANDA NOODLE』曽根】のラーメンを褒める

<ファンキーなロゴが印象的な素晴らしいバランスのラーメン>

とても不思議で魅力的なラーメン屋さんに出会いました。ラーメン屋さんとは思えないようなロゴや店構え、ラーメン屋さんとは思えない内気なスタッフさん(店主さんかな?)、王道とは少し違う素材などなど、セオリーとはアンバランスな外的要因を備えながらも、作り出すラーメンは驚くほどバランスがとれていて、とても整った安定の美味しさを提供してくれるラーメン屋さん。それが曽根にある『KANDA NOODLE』さんでした。

到着までのドキュメント

曽根のあたりは馴染みの場所でもあり、近くに豊中ローズ球場があって独立リーグ「06BULLS」の試合を見に行くこともあったので特に迷いはしませんでした。また駐車場もお店の道路向かいにあるのですぐに到着、店へと行くことができました。ただ駅からは少しまわりこむようなところにあるので、店舗としては大きいのですが、一見するとわかりにくいかもしれません。加えてラーメン屋らしからぬ店構えです。なんだかハンバーガー屋さんのような雰囲気なんですよね。ロゴもファンキーでかなりアメリカアメリカ(そんな形容詞があるのか!?)している感じですよ。見過ごすことなかれ。

お店やスタッフさんとの交流

正直言うと、お店に入って最初あまりいい感じはしませんでした。入店時、女性の方が厨房に入ってらっしゃるだけで、たまたま他にお客様もおられなかったのですが、目があっても少し戸惑われたような感じがあったので、ちょっと困っちゃいました。あまり笑顔もなかったので、「あれ?開店してない??」とさえ思ったくらいです。注文を聞く声も小さく、少し不安になってしまいました。後程、別のお客様が入ってこられても同じような対応だったので、決して私が「招かざる客」ではなかったようなのですが、ちょっと考えさせてしまうような時間となりました。ただ、もしかするとやや人見知りなお方なのか、虚をつかれてしまったのか、何か理由があったのでしょう。それをカバーするがごとく、帰り際には大きな声で一生懸命「ありがとうございました」との声をかけてもらい、トータルとして不快を感じるようなものではなかったのでご安心くださいね。

個人的感想

「これは、美味しい!」と一口食べたところで思いました。来店時の戸惑いがこの味で一気に払拭されました。名店カドヤ食堂さんばりの極細麺がつるつると口に通りよく入っていきます。選んだ宗田節というスープは澄み切ったクセの全くない美しい魚介スープで絶品の域。チャーシューは上質で上品でラーメンのバランスを崩さない薄さで、このチョイスに大納得です。うんうん頷きながら食べる私。そして煮卵は煮過ぎずちょうどよい味わい。煮卵ってどちらかというと濃い味付けでラーメン自体のお株を奪ってしまうことがあるのですが、ここの煮卵はちゃんと脇役に徹しているのです。さらに驚きは通常黄身に旨味が凝縮されていそうなものですが、このお店の煮卵は白身部分のぷりぷり感が印象的でした。さらにはこれまた上質上品なネギが全体を整えてくれます。細麺と一緒に口の中に入ってくるため清涼感というか味のしつこさを見事に消し去ってくれているのです。これは素晴らしい、味わいをさらに高みにまで引き上げてくれているという実感に包まれました。私はこのラーメン、とっても好印象で大好きだと心から言えます。オススメだわ、ここのラーメン。

基本データ

住所:豊中市曽根東3-5-3

電話:06-6842-7666

麺:極細ストレート麺

スープ:宗田節ー魚介 鶏ガラ

チャーシュー:薄め レアチャーシュー