【『らぁ麺TORRY』吹田】のラーメンを褒める

<まろやかな鶏ガラスープに浮かぶ上品な素材が絶品のラーメン>

私が手に入れたラーメン特集の雑誌にて味噌部門のグランプリを受賞されたお店がここ「らぁ麺TORRY」さん。けれども、私が惹かれたのはその味噌ではなく、店名にもなっている鶏。店名にするくらいだから、さぞかしこだわりも思い入れもあるんだろうなあと、楽しみになりました。吹田方面で一番食べたかったお店なんです。しかしながら、そのラーメンに辿り着くまでにちょっとした苦労がありました。

到着までのドキュメント

ドジな私はこのお店のラーメンを味わうために3度足を運ばねばなりませんでした。三国志の劉備玄徳の「三顧の礼」みたいですね。えっ?そんないいもんじゃないって!?ごもっともです。

最初、お伺いしたのは仕事を終えた夜でした。駆けつけるとお店はすでに閉店。そう営業時間を確認してみたら夕方までしかやっていないのですね(コロナの自粛期間だからのようです)。このときはまだラーメン行脚初心者の私にとって、ラーメン屋さんは夜は開いているものという間違った思い込みを持っていたのです。個人で運営されている美味しいラーメン屋さんはスープが無くなり次第終了、あるいは麺がなくなり次第終了という形で夜までやっていないところが多いということを知ったのはこのお店のおかげですね。本当に確認不足でドジな私です。そのクセこれ以降も確認せずに訪問し営業時間終了の憂き目にたびたびあうのですから、もう救いようがないのですけれどw。

さて2度目の訪問はちゃんと営業時間内、それもお昼時にお伺いしたので問題なかったはずなのですが、なんとこの日も臨時休業。理由は何かはわかりませんが、コロナの影響でこういった臨時休業の壁にも、この後も含めて何度も阻まれることになってしまうから大変です。こればっかりはどうしようもありませんね。下の基本データに電話番号を掲載していますので、気になる方は事前に確認のお電話を。

そして3度目にしてようやくお店に入ることができました。ちなみにいつも苦戦する駐車場はお店のはす向かいくらいにありましたし、周りに駐めやすく安い駐車場がたくさんあるので、問題なしです!

お店やスタッフさんとの交流

実は特集ページにお店の店主のお写真が掲載されていたのでお顔は存じ上げていました。兄弟でやってらして、お二方とも眼鏡が特徴的でひょうきんな表情をされていたので、お伺いする前から親近感を覚えていました。店を開けると女性店員さんが優しく案内してくれます。そして穏やかなお二人のお姿も拝見することができました。3度目の訪問と、顔を知っていたことから、お店に辿り着いた喜びもひとしおの私、感激の涙が止まりません・・・ごめんなさい、嘘です、泣いてはないです(^_^;)

個人的感想

注文したのは当然、気になっていた“とり醬油”。店内に充満するとてもいい匂いに期待も膨らみます。そしてついにご対面。先ほどの匂いが間近で味わえ、この時点で「美味しいこと決まりやん」と思っていました。そしてスープを一口味わうと・・・「はい、美味しい、当たり前に美味しい、しかもめちゃくちゃまろやか~」。そう、びっくりするほどまろやかなのです。甘いというか、旨みあふれるというか、とにかく濃厚で体の疲れを癒やしてくれるのです。これはもう病みつきになりそうです。続いて麺を口に運ぶと、これまたスープにあうコリコリ歯ごたえのしっかりストレート麺。これまた美味しい、さすがグランプリ獲得のお店です。チャーシューは2種類です。分厚めのチャーシューは昔ながらの焦がされた味わい、もう一つのチャーシューはまるで牛タンのような肉の弾力で、どちらも上品で美味しい。味玉は半熟よりもさらに熟々としており、黄身はほぼ生の状態で、こちらも上品さが際立っていました。結論から言うととてもバランスのよい品のあるラーメンでした。ガツガツ食べそうになりますが、ガツガツ食べてはいけないような、そんなラーメン。だからと言って、そんな圧力はないんですよ、きっとニコニコと笑顔で見守ってくれる事でしょうから、ガツガツ派の方はもうガツガツいっちゃってくださいね。

基本データ

住所:大阪府吹田市吹東町35-29

電話:06-6319-8736

最寄り駅:JR吹田 相川 正雀

スープ:鶏ガラ

チャーシュー1:分厚め

チャーシュー2:普通の分厚さ