【『menroku南森町店』大阪天満宮】のラーメンを褒める

<鴨出汁の効いた単純ではない工夫の効いたラーメン>

私はうどんが大好きです。出汁の効いたうどんが大好きです。中でも鴨なんうどん、鴨なんそばは大好物で、その惹かれ具合はカレーの香りさえ凌駕するものだったりします。そして和風出汁を利かせたうどんのようなラーメンも大好きです。最後の最後まで出汁をすする幸せはラーメン独特のスープとはまた違った喜びなのです。今回紹介するmenrokuさんはそんな私の期待に応えてくれるかのごとく鴨を全面に押し出したラーメン屋さんなのです。

到着までのドキュメント

枚方にある本店のほうではなく、大阪天満宮(店名は南森町店だけどね)のお店に伺いました。このあたりはどちらかというとカレーの激戦区だったりします。その他、お洒落な割烹屋さんなどもあります。もちろん近くの南森町・天神橋筋まで足を延ばすと、そこはラーメン激戦区ではりありますが、mennrokuさんの付近には競合するようなラーメン店はあまり見かけません。駅からも少し離れているので都会のど真ん中でありながら、駐車場には困りません。先に駐車場に停めてからお店を探すものの、派手な店構えでもなかったため、少しだけ探しました。それでも街の雰囲気がよく、なじみの料亭もあったので気持ちよく探していたところ、先に鴨のにおいで店に気が付きました。

お店やスタッフさんとの交流

お店自体はこじんまりとしている中、お客さんが少し並んでいました。店内は忙しそうな様子。少しドタバタ感もありましたが、それは人気の裏返し。対応はとても親切で、お声がけと気配りが伝わってきたので、「待とう」と思えるものでした。ラーメンの説明もあたたかく、店主のまなざしも柔らかかったので、店内に漂う良い香りと一緒にこのお店が好きになりました。

 

個人的感想

さてさてお味ですが、これはもう間違いない。鴨なんだから、大好きな出汁なんだから、と軽くまとめそうなところですが、ちょっと待って。これなかなか味わい深いよ。そう単純に鴨の味に頼っているんじゃなくって色々と工夫が凝らされてるんじゃないの!?それもそのはずオーナーはフレンチのお店で修業を重ね、技巧を凝らしたラーメンづくりをされたようです。姉妹店であるとはいえ、そのイズムはしっかりと受け継がれているのですね。そもそも2枚乗せてくれる鴨チャーシューは「ロース」「もも」の2種類を選べます。私はそれぞれ1枚ずつを希望。食感も味わいも違う二つの鴨の味がミックスされているのです。味変の山椒もあり、これがまた和出汁に合う事。これは本当に多くの人の口に合うラーメンではないでしょうか。さて麺ですが、自家製でしょうか、細く少し色のついた麺で・・・なんだか見た目は蕎麦みたい。このあたり寄せているのでしょうか、とても美味しいです。極めつけはネギ。鴨と言ったらやっぱりネギですね。風味を一段上げてくれる効果があります。鴨肉と一緒に噛みしめるもよし、麺と一緒に食べるもよし、スープと一緒に流し込むもよしです。あっという間に食べ終えて幸福感に満たされるひとときでした。