【『手紙屋』喜多川泰】を褒める

2021年6月19日

読了後の感想(2分で読めるよ)




『ツバキ文具店』に出てくる“代書屋”のような仕事をしてみたいと、常日頃から呟いている私ですが、そんな私に“手紙屋”なるものがあるとフォロワーさんが教えてくれました(kuuちゃん、しーばーさんтнайк чоц♪(❛ᴗ❛*))。ツバキの鳩子さんはしっかりとお客さんに向き合って、1通の手紙に思いを詰め込むようなところがありますが、この手紙屋さんは、それとは少し違っていて、トータル10通のやり取りの中で、互いを知りそのときに必要なメッセージを順に送りながら、最終的に成功させていくといったスタイルを取るようですね。

就職活動を始める主人公がふと目にした「手紙屋」さんの案内。十通限定の手紙のやり取りで、人生で実現したいことのお手伝いをするという。主人公ならずとも興味を惹かれるお仕事ですね。そのやり取りは私の想像しているものと少し違ったのですが、私(ひょうちゃん)にとってはぴったりの内容でした。

まず、私自身が企業の人事担当者であること、それ以上に“褒め屋”の活動の一つとして、ここに出てくる手紙屋さんの文通をイメージしていること、そして手紙に書かれた多くの事に共鳴しており、いくつかは実践させていただいてることなどがあげられます。私の場合、主に入社前の内定者と通信教育のレポートを通してやり取りをさせていただいています。そして入社までに基本的な社会人としての価値観やビジネス文書を身につけられるようにしていくことがその仕事となります。

この作品の素晴らしいところが物の考え方、捉え方です。視点を変えてくれるので新しい価値観がうまれるのです。あるいは考え方がよりポジティブになるのです。正直、私自身も大きな学びをこの作品から得ることができました。

私自身も“褒め屋”としての将来の活動を考えた時に方向性のヒントをくれたこと、そもそも手紙屋だって活動の方向性を同一にしているところもあり、大変参考になりました。読み終えて少し考えたのが、一通で全てを決定させることと、10通を完結としてストーリー立てて話を進めていくのではどちらのほうが難しいのだろうかと。もちろんどちらも難しいですし、どちらも素晴らしいことには変わりありませんが。

でもね、就職面接はもう少し深いよ(^_^;)

簡易レビュー

読みやすさ ★★★★★

面 白 さ ★★★★★

上 手 さ ★★★★

世 界 観 ★★★★

オススメ度 ★★★★★★

※ひょうちゃんおすすめのハンドクリームだよ